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2021年1月10日日曜日

ペストを読んだ

「ペスト」を読んだのはかなり前だが、この本だけはストーリーを鮮明に覚えている。太宰治は全部読んだがほとんど覚えていない(笑)。
「ペスト」は始めの緊急事態宣言の頃に話題になっていたが、今私たちが肝に銘じなければいけないのは、この話しのラストだ。これから読みたい人にはネタバレなので読まないで欲しい。
ラストで誰もが「え~!」と思うであろうあれだよ。主要キャラがペストが終息してから最後の最後にペストで死亡する。市民が終息で歓喜に沸くなかでも、犠牲者はでるのだ。もちろんある日突然感染者がゼロになるわけないのだから、理論的にはありなのだが、読者としてはこの流れで彼を殺すのか?という展開だ。
これは今の私たちにも起こり得ることだ。緊急事態宣言が解除になった時に感染することもあるかもしれないのだ。世界がコロナから解放された時に感染して死ぬ人もいるということだ。そして、それが自分である可能性もゼロではない。
日本での今回のコロナ緊急事態宣言は、1日の感染者が東京で500人くらいになったら、解除するらしいが、その500人の中の何人かは死亡する、もう大丈夫と安心することなんかできない。もし自分がコロナで入院したとして、その時オリンピックをやっていたら、頭にきちゃうだろうな。

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