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2020年9月24日木曜日

日和見感染する感染症

介護施設では研修で高齢者がかかることのある感染症の研修をします。高齢者でなくても、体の弱っている時にかかる病気を日和見感染といいますが、一般的なものがいくつかありました。私の持病非結核性抗酸菌症もそのひとつなのですが、研修で学ぶほどメジャーではありませんでした。実際にはとても増えているのに。。

「アシネトバクター」
緑膿菌のこと。
水回りによくある。
日和見感染の代表格。
敗血症、呼吸器感染症、尿路感染症をおこす。
器具を介する、自家感染が多く、人から人に広がる。
抗生物質に抵抗性が強い。
手荒い、アルコールが有効。

「多剤耐性緑膿菌」
緑膿菌に使える抗菌薬が限定され、治療が困難。水分のある所を好む。
抵抗力の低下、耐性菌の増殖しやすい環境などの条件が揃った場合感染する。
呼吸器感染症、尿路感染症。
多くの抗生剤に耐性を持っている。人や医療器具を介して、他の患者に感染が広がってしまう。
得洗い、アルコール消毒が有効。

「ESBL産生菌」
それほど強い菌ではないが、体力の落ちた人が感染しやすい。
肺炎、尿路感染症、手術した傷への感染。
多くの抗生剤に耐性を持っている。
アルコールに弱い。

「MRSA」は有名な耐性菌ので割愛、これもアルコールはよく効く。

「CDトキシン」
クロストリジウムディフィシルという菌が作る毒素。
他の感染症のために抗生物質を使用していることが、この感染症を誘発する最も主要な要因。
便中に出た菌で汚染された物や手などから、口や粘膜に感染。
水溶性下痢、発熱、食欲不振、吐き気、腹痛、重症化もする。
アルコールでは消毒できない。
乾燥、熱、消毒への抵抗が強い。

どこでも菌はいます。これらはどれも体力のある人には感染しません。

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