日本では、海外ではこんなこともありました、程度にしか報道されていない
サバクトビバッタの被害。
人類は同時に2つの危機に面している。
中国ウーハンで新型の感染症が広まった、というニュースもはじめは
こんな感じだった。
FAO(国食料農業機構)がサバクトビバッタの被害を報告する
http://www.fao.org/news/story/en/item/1180586/icode/
サバクトビバッタは1日に2グラムの食物を消費する。
これによってとても小さな群れでさえ、1日に人間35000人と同じ食物を食べつくす。
現在ある群れは非常に大きく、縦60キロ、横40キロもある。
この数は6月までに500倍になる可能性もある、と言う研究者もいる。
経済が脆弱な国には壊滅的な被害を与え、飢饉をおこす。
バッタはケニアとソマリアの一帯をすでに壊滅させている。
今までも有史以来何度も起こってきたことであるが、今回の被害は過去最大になる。
群れの大きさ、数の多さ、群れが存在する地域の多さ。
その原因は気候変動による雨の増加だ。
サイクロンの大雨が降ることで、バッタは沢山の卵を産むことになった。
バッタのメスは生涯で300個もの卵を産むことができます。
今ある群れが産卵し、そこに羽化したバッタが合流し限りなく増殖していきます。
このバッタは1年に1回産卵して次の年に命を繋ぐ種ではないのです。
アフリカ、中東諸国が被害にあっているが、これが今インドに拡大、
次は中国にせまっている。
中国ではバッタを食すガチョウを国境に配備していると言われているが・・・
バッタが日本まで来る心配はないとされている。
しかし、日本の食料自給率、食料が世界で奪い合いになることになる。
発展途上国ではコロナのせいで、先進国からの援助も少なくなっている。
人間にできることは、薬剤を散布することだけ。
しかし雨が降れば、また散布をやり直さなければならない。
12月から2か月で8万ヘクタールに散布したが、バッタの勢いは止まらなかった。
夏になる前に解決しないといけない、夏は繁殖の時期だからだ。
1月中旬にはバッタの群れは紅海を渡ってサウジアラビアに到達。
サウジは砂漠のイメージがあるが、今年はサイクロンで異常に多くの雨が降った。
2020年5月4日の報告では、さらに被害地域が拡大するという。
5月6月には例年新しいバッタの群れが形成されるため、アフリカは再びバッタの
被害にあうことになる。
この群れはエチオピア、ソマリアに移動。6月中旬にエチオピア、スーダンにも移動。
イエメンでは沢山の卵が産みつけられたため、大群の発生が予想される。
アラビア半島では駆除作戦が続きますが、5月中旬にできる群れは、
インドパキスタンへと向かいます。
イラン南部とパキスタンにはすでに群れが存在していて、
ここに春に生まれたグループが合流してさらに数を増やすだろう、
と予測されています。
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