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2021年7月21日水曜日

温水便座

病院の温水洗浄便座で多剤耐性菌が院内に拡散した、というニュースがありました。どうもノズルが汚染されていたようで、ノズルの菌と患者の菌が一致したということです。とにかく手指衛生と清掃、環境整備が適切に行われていることが重要だそうです。
このニュースのツイートで、温水便座が壊れたら痔が治った、と書いている人がいた。大腸肛門専門医は「問題なく排泄できている肛門に温水洗浄は必要ない」と言っている。これは清潔にしすぎることが痒みやただれ、痔の原因になっているというのです。肛門の周囲は皮膚が薄くて傷つきやすいのです。ウエットティッシュなどの刺激のあるもので拭いたり、消毒剤などをつけるのは逆効果です。やりすぎて晩年皮膚がんを発症した例もあるそうです。清潔にしたくてやっていることでしょうが、なにもしないほうがいいようです。
またお風呂でごしごし洗うのも結果は同じです、シャワーの直撃も良くありません。皮膚が乾燥してしまいます。皮膚はもともとバリアを持っているので、それを破壊しないことが大事です。洗いすぎは皮膚の免疫を落として炎症を起こしやすくしてしまいます。いちばん良いのは、先生曰く、洗わないこと、だそうです。これとても真面目です。

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